漢詩作りのための雑記

漢詩は読むのも作るのも深い沼

ちらっと蘇州漢詩紀行(下)

せっかく蘇州に来たので、蘇州式ラーメン。

スープの色は濃い目に見えますが、あっさりのしょうゆ味。

上に載っているのは目玉焼きです。

スープに麺とシンプルで、ほかにいろいろおかずを注文して載せながら食べるのが蘇州式とか。生姜の細切りがたっぷりで、これを入れて黒酢を入れるとさっぱり美味です。

 

麺を食べた後は、河沿いの歴史ストリート「平江路」へ。

いまは「漢服」ブームで、レンタルした漢服女子たちが通りにいっぱい!

浅草で浴衣レンタルして歩く、みたいな感じでしょうか。

なんだか時代劇村に来たような雰囲気です。

このにぎやかな通りから、一角曲がったところに友人の静かな茶屋があり。

中国茶の「大红袍」を淹れてもらいました。

福建省武夷山のウーロン茶で、食後にさっぱりおいしく、いくらでも飲めてしまいます。

友人から、漢詩の書かれたうちわをもらいました。

 

右側は…

詩酒趁年華(詩酒をもて年華に趁むかん)

でしょうか。

 

蘇軾の「望江南·超然台作」の一説だそうです。(宋代)

左側が詩の全文でした。

 

「望江南·超然台作」 蘇軾
 春未老 風細柳斜斜

 試上超然台上望 半壕春水一城花

 烟雨暗千家

 寒食後 酒醒却咨嗟

 休対故人思故国 且将新火試新茶

 詩酒趁年華

 

蘇州は上海より少し時間がゆっくり流れている気がしました。