中国では清明節(4月4日)の3連休です。
清明節はお墓参りの時期ですが、もうひとつ新茶の季節でもあります。
日本では立春から数えた八十八日と言われますが、中国では清明節前に摘む今年最初の新茶を特別に「明前茶」と呼んで、重宝しています。
やわらかくしなやかな茶葉が香り高いんですよね。
浙江省でお茶を作ってる友人から、明前茶の茶摘みの動画が届きました。
そして、この時期のお茶屋さんに行くと、新茶のいい匂いがします。
これは浙江省杭州の龍井(ロンジン)茶。
さて、そんな清明節の新茶を白居易がしんみり詠った詩があり。
「清明日送韋侍御(一作郎)貶虔州」(818年)
唐 · 白居易
寂寞清明日 蕭条司馬家
留餳和冷粥 出火煮新茶
欲别能無酒 相留亦有花
南遷更何処 此地已天涯
この時の花は、なんでしょうね。
清明節の時期に、ちょうど上海では海棠が満開です。
桜よりも少し濃い目のピンクで、つぼみがぷっくりと風に揺れてかわいい感じです。