漢詩作りのための雑記

漢詩は読むのも作るのも深い沼

港をテーマのオンライン漢詩吟行会

なんだかバタバタしているうちに、3月も終わりですね。

散歩にいい季節になってきました。

さて、少し前に「港」をテーマとした漢詩のオンライン吟行会に参加しました。

 

海辺育ちの身として、港は身近なテーマですが、漢詩でとなると難しいなとなかなか答えが見つからず。

漢詩的表現として、唐代や宋代に詠われた詩語に当たっていきますが、当時の詩の中の港や舟は、漁村や小さな舟のイメージが強く、どうもいまイメージする「港」とは遠いなあと。

そんなこんなでもんもんと悩んでいるうちに、「韻」がランダムな振り分けで降ってきて…

(神奈川漢詩連盟のサイトより:漢詩作品展示室 | 神奈川県漢詩連盟)

 

この中のどこかに、私の句もあります。

ほかの方と比べて、今回の私の「韻」は当たりだったと思いましたが、それでもかなり苦戦…

 

選者の先生が並べてくださったのを見ると、見事に港から出て戻ってくる船旅になっていますね。

漢詩で「港」を詠むことのイメージが広がり、勉強になったなあと。

でも、自分の中の港をどう漢詩で詠むかは、まだまだ悩み中です。

 

というのも、今年度の「全日本漢詩大会」が横浜で行われるのですが、募集している漢詩の題が「港にかかわるもの」とのこと。(自由題もOKだそう)

締め切りは5月。それまでもう少しイメージする港を漢詩で表現できるか悩んでみようかなと思います。

 

令和6年度全日本漢詩大会神奈川大会 応募要項
―“漢詩再興 ”へ新たな息吹を!―

(要旨)
 日本伝統文化の根幹を形成してきたのは漢学・漢詩といっても過言ではありません。その漢学・漢詩が徐々に衰退しつつあるなか、新たな息吹が強く求められております。一方、ここ神奈川県横浜は、近代日本の目を世界に開かせた最初の地です。このような進取の地で、伝統的な漢詩大会を開くことは、時代の変革期に意義深いと思われます。漢詩の実作者・愛好家よ、集まろう!


1.応募受付期間
令和6年3月1日(金)~5月31日(金)当日消印有効


2.応募規定
(1) 作品
①形式は七言絶句のみとします。未発表作品で、他者の知的財産を侵害しない作品とします。
②1人1首とし、2首以上はすべて失格とします。
③題は「港にかかわるもの」としますが、自由題も可とします。

 

詳しい応募要項は、神奈川漢詩連盟のサイトに↓

kansizonetg.info