金木犀の季節ですね。
街のあちこちで、金木犀の香りがしてきます。
上を見上げれば黄色の花がいっぱい。
ひと雨降ったら、たくさん花が地面に落ちてました。
中国語で金木犀は、桂花（guì huā）
昔からたくさんの詩に詠まれていますね。
捜韻で「桂花」で検索すると、1708首もヒット。
いくつか拾ってみていくと…
中秋節の名月と一緒に詠むケースが多いですね。
望月詩 蕭綱（南梁）
流輝入画堂，初照上梅梁。
形同七子鏡，影类九秋霜。
桂花那不落，団扇与誰粧。
空聞北窗弾，未挙西圓觴。
「舟中望月詩」· 庾信（北周 ）
舟子夜離家，开舲望月華。
山明疑有雪，岸白不关沙。
天漢看珠蚌，星橋視桂花。
灰飛重暈闕，蓂落独輪斜。
王維もいくつか詠んでいますね。
「皇甫岳云溪雑題五首 鳥鳴澗」 王維（盛唐）：五言絶句
人閑桂花落，夜静春山空。
月出惊山鳥，時鳴春澗中。
「崔九弟欲往南山馬上口号与别」 王維（盛唐）：五言絶句
城隅一分手，幾日還相見。
山中有桂花，莫待花如霰。
「山茱萸 」 王維（盛唐）：五言絶句
朱実山下开，清香寒更発。
幸与叢桂花，窓前向秋月。
白居易先生の詩も。
「東城桂三首 其三」 （825年） 白居易（唐）：七言絶句
遥知天上桂花孤，試問嫦娥更要無。
月宮幸有閑田地，何不中央種两株。
映画『長安三万里』の主人公・高適の詩も。
「賦得還山吟送沈四山人」（750年） 高適（盛唐）
還山吟，天高日暮寒山深。
送君還山識君心，人生老大須恣意。
看君解作一生事，山間偃仰無不至。
石泉淙淙若風雨，桂花松子常満地。
売薬囊中応有銭，還山服薬又長年。
白雲勸尽杯中物，明月相随何処眠。
眠時憶問醒時事，夢魂可以相周旋。
私も桂花と名月で一句作りたいですね。
上海の家の前にも、大きな金木犀の木があります。
そうそう、カフェのチェーン店でも期間限定の金木犀コーヒーなるものが販売中でした～
（上海コスタカフェ：パンダ金木犀シリーズ）
