漢詩作りのための雑記

漢詩は読むのも作るのも深い沼

漢詩でシルクロードの旅

知識図譜(https://cnkgraph.com/)のサイトの「地図」コーナーに、捜韻が設計したこんなページがありました。

 

「陆上丝绸之路沿途遗存景点及其相关诗词」

(陸のシルクロード沿線の遺跡スポットと関連詩)

 

開いてみると、こんな感じです。

西安から、トルコのイスタンブールまで地図が続いています。

そして地図を拡大すると、それぞれのスポットが写真付きで紹介され、

さらにその地に関連した歴代の詩が出てきます。

 

たとえば、敦煌の莫高窟をクリックしてみると…

 

いくつか関連の詩が出てきました。

そのうちの一つが、唐代の敦煌の人(読み人知らず)のこの詩。

敦煌20首の連詩のうちの三首目だそう。

(簡体字で表示されたものを日本の漢字に直しています)

 

「敦煌二十詠 其三 莫高窟詠」 唐代  敦煌の人の作品
(五言律詩)
雪岭干青漢,雲楼架碧空。
重開千佛刹,旁出四天宮。
瑞鳥含珠影,霊花吐蕙叢。
洗心遊勝境,従此去塵蒙。

 

砂漠の中を流れる雪解け水。

俗世間を離れた千仏洞や四天宮が、唐の時代にはすでにあり、

それを詩に歌っていたのだなあと。

 

地図と写真を見ながら、シルクロード漢詩紀行いいですね。

引き続きのんびり西に向かって旅をしています。