漢詩作りのための雑記

漢詩は読むのも作るのも深い沼

漢詩の中の春節にまつわるフレーズ:蘇軾「守歳」

漢詩関連の情報を発信している「古文島」という微信のアカウントをフォローしています。

そこから、春節に使える漢詩フレーズいろいろが送られてきました。

 

中国では年賀状の習慣はすっかりすたれ、スマホで新年メッセージを送るのがほとんどですが、ちょっと漢詩フレーズを入れると雰囲気が出ますね。

 

蘇軾の「守歳」の中の「努力尽今夕,少年猶可夸」のフレーズを調べていたら、あわじこうへいさんという方のnoteに行き当たりました。

この解説が実感がこもっていて、とてもわかりやすかったです。

note.com

上海在住で漢詩を作ってる方だと知り、さらにびっくり。

広い上海、いろいろな方がいるものだと励みになり。

 

そして明日は初五。

財神を迎えるために爆竹や花火で大晦日以上に、にぎやかな夜になりそうです。

 

「守歳」蘇軾(北宋)

歳晚相与饋問,為饋歳;酒食相邀,呼為别歳;至除夜,達旦不眠,為守歳。

蜀之風俗如是。余官于岐下,歳暮思帰而不可得,故為此三詩以寄子由 其三 守(1062年)

欲知垂尽歳,有似赴壑蛇。
修鱗半已没,去意誰能遮。
况欲系其尾,虽勤知奈何。
儿童强不睡,相守夜歓嘩。
晨鶏且勿唱,更鼓畏添撾。
坐久灯烬落,起看北斗斜。
明年豈无年,心事恐蹉跎。
努力尽今夕,少年犹可誇。