寒山寺で、臘八節(今年は1月18日)に臘八粥のふるまいがあると書きましたが、どんな様子だったか、寒山寺の公式WeChatアカウントの更新を見てみました。
(当日は寒山寺だけでなく、上海でも玉仏寺などでもふるまいがあったそうです)
大鍋で雑穀を煮込んで作ります。
当日お寺に来た人に、無料でふるまい。
一日中長蛇の列だったようです。
近所のお年寄りや、労働者の人にも振る舞い。
この「臘八節」、漢詩で歌っている例があるのかな?と思って捜韻を見てみたら、
宋代から登場し始めています。
「腊八日書斎早起南隣方智善送粥方雪寒欣然尽之因成小詩」 王洋(宋代)
腊月八日梁宋俗,家家相伝侑僧粥。
栗桃棗柿雑甘香,菱椇芝栭俱不録。
金仙托言成道時,不認饕饞借称目。
誰謂毗耶清浄身,何有塵埃更須浴。
今晨雪屋梳白頭,南隣与饋如素求。
未須怊悵思往昔,座変勁峭同春柔。
舖排短韵一作戏,為君姑続歳時記。
臘月8日には梁宋の習慣で、僧の僧が代々ふるまわれてきた、というような感じでしょうか?
「偈颂七十六首 其二十五」 釈師観(南宋)
腊八是今朝,如来成道日。
夜半見明星,从此生荆棘。
荆棘生人間,天上錯流伝。
蘇軾の詩もありました。
「南歌子 黄州腊八日飲懐民小閣」(1083年12月8日) 北宋 · 蘇軾
衛霍元勳后,韋平外族賢。
吹笙只合在缑山。
閒駕䌽鸞帰去、趁新年。
烘暖焼香閣,軽寒浴佛天。
他時一醉画堂前。
莫忘故人憔悴、老江辺。
※鸞(らん)は中国神話の伝説の霊鳥。
宋代から始まっていた「臘八節」の「臘八粥」の習慣。
寒山寺の行列は夜まで続いたようです。