漢詩作りのための雑記

漢詩は読むのも作るのも深い沼

まもなく「臘八節」:蘇州・寒山寺でふるまいの「臘八粥」

まもなく、臘八節(ろうはちせつ)です。

中国語では、腊八节[Làbā Jié]

 

中国で陰暦臘月八日(12月8日)に五穀豊穣を祝い、まもなく春節を迎える準備をする日。

仏教では、釈迦牟尼が苦しい断食の修業中にスジャーターという女性が食べさせてくれた粥で元気が出て、悟りに至ったのがこの日だそう。

 

今年の臘八節は、2024年1月18日(岁次癸卯腊月初八)です。

この日の朝、蘇州・寒山寺ではふるまいの「臘八粥」があるそうです。

 

寒山寺(かんざんじ)[Hánshānsì]

江蘇省蘇州市姑蘇区にある臨済宗の仏教寺院です。

寒山拾得の故事が有名ですね。

 

寒山寺の羅漢堂にて:

2024年1月18日 朝6:00からふるまい開始。

なくなりしだい終了とのこと。

 

しばらく前から、寒山寺の公式アカウントで、お粥用の穀物の寄付募集が出ていました。これも功徳を積むということかと。

 

また寒山寺は唐代の詩人・張継が詠んだ漢詩「楓橋夜泊」(ふうきょう やはく)でも有名ですね。

お寺にはこの詩の石碑があります。

月落烏啼霜満天    月落ち 烏啼きて 霜天に満つ 
江楓漁火対愁眠    江楓 漁火 愁眠に対す 
姑蘇城外寒山寺    姑蘇城外 寒山寺 
夜半鐘聲到客船    夜半の鐘声 客船(かくせん)に到る

 

そして、この寒山寺では毎年12月31日に除夜の鐘が鳴らされます。

2024年を迎える時に鳴らされた除夜の鐘の様子を紹介するミニ番組の動画を制作した友人からもらいました。

すごい人出でにぎわっていますね。

youtu.be

 

今年は元旦からつらいニュースが続いていますが、どうか平和で安全な年になるよう願いつつ。

 

寒山寺の2024年の行事スケジュールが出ていました。