先日の神奈川の漢詩吟行会では、吟行はなく漢詩散策だったので…
漢詩のリアルな吟行会に参加したいなと思っていたら、東京で開催されるとのお知らせをいただき。

亀戸天神社で行われた漢詩吟行会に参加してきました。
亀戸天神社:亀戸天神社|公式ホームページ
吟行会の当日は、小春日和の気持ちよい秋晴れ。

最初にくじ引きで、お題の韻字の書いてあるたんざくを引き。
これが漢詩の吟行会でいうところの「柏梁体」か!と。
柏梁体 (はくりょうたい)Bǎi liáng tǐ
中国の詩の一体。聯句の一種で,各人が七言1句ずつを分担し,句ごとに押韻する。漢の武帝の柏梁台が落成したとき,帝が群臣を集めて作らせた〈柏梁台聯句〉に始まる。
なんの韻があたるか、重要ですね。

本日のお題は「元韻」(平水韻十三元)
元韻で漢詩を作ったことないなあ。。
なかなか難題。
飜=翻とのこと。飜の漢字、初めて見ました。
たんざくを引いた後は、それぞれで亀戸天神社を自由散策。
漢詩題材を探し、お題の韻に合わせた句を作って、およそ2時間後に再集合とのこと。

スカイツリーもよく見えます。
「天空樹」は漢詩には使えないでしょうね…

ちょうど七五三詣の人がたくさん。
そして、菊祭りも行われていました。

菊は漢詩でも用例が多く、やはりここは順当に秋菊を詠むべきかな?

白鳥菊も…。


七五三のお祝いが華やかでしたが、日本的風習で一句にはなかなか読み込みにくいなあとも。
そして、亀戸天神社という名前にもある「亀」!

池で気持ち様さそうにぽかぽかと日向ぼっこしていました。
「温」も元韻なので、これが当たっていたら、霊亀+「水温温」とかもあったかなあ…
牛もいました。
祀られている菅原道真公と深いかかわりのあった牛。


天神様のおみくじがあり、引いてみました。
よいお告げがあるかな…
菅原道真の姿をしたおみくじをひらいてみると…
道真公の短歌が記されていました。
「海ならずたたえる水の底までも
きよきこころは月ぞ照らさむ」
小吉なり…
学問:困難なり勉学せよ とこと。精進します。

ざくろが実っていました。

あと、「なんじゃもんじゃ」の木が!
なんじゃもんじゃって…気になります。
中国語で「流蘇樹」や「四月雪」というそうです。(ご一緒した方に教えていただき)
白い花が咲くそうで、見てみたいですね。

「和魂漢才」
漢詩の吟行会中に見ると重みのある四字熟語…
国粋主義的なイメージが強くなってしまった言葉ですが、実は 平安時代中期に成立した概念。
「和魂漢才」は菅原道真公が記した『菅家遺誡』に最初の記述があるとされてきましたが、現在ではこの『菅家遺誡』は後世の偽作と見なされているとのこと。
でも、菅原道真公の時代にあった、漢才(からざえ)、漢文化への敬意がこもっています。

亀戸天神社は初めて訪れましたが、コンパクトで下町感のあるよい天神社ですね。
漢詩の題材を集めながら、ぷらぷら散策した後は、漢詩の句作り。
やはりみなさん「だれ漢」は持参ですね!

私も持参して、来る途中の電車の中でパラパラ見ていましたが、韻の予測が外れました…
『だれにでもできる漢詩の作り方』

でも、やはりこういう時に頼りになるのは「捜韻」搜韵-诗词门户网站ですね。
用例チェックなど、すばやくできて心強い味方です。
それぞれの句をもちよって、詩筵は亀戸天神社内の料亭「若福」へ

おちついた雰囲気の料亭で、働いている多くは外国人のスタッフの方でした。
フランスやネパールなど、国際的!

昼ビーと一緒においしくいただきました。
句が集まり…
構成を考えてくださり、ぺたぺたと連句に。

漢詩は詠むのも韻のしばりがあったり、平仄を考えたりと一苦労ですが、鑑賞するほうも素養が問われますよね。
先が長いなあと。
リアルな漢詩吟行会は、新たな学びと出会いのある、楽しい一日でした。
機会があれば、また参加してみたいなと思います。