六本木の「泉屋博古館」で行われていた「楽しい隠遁生活―文人たちのマインドフルネス」展の終了間際に行ってきました~
都会のオアシスのような博物館。
陶淵明や竹林の七賢人、そして鴨長明や芭蕉まで、隠遁の安らぎと自由を求めた中国の士大夫や日本の文人たち。
隠居ではなく、隠遁というんが、なるほどなあと。
そして隠遁スタイルに欠かせないのが、「喫茶」と「読書」。
さらに滝アイテムがあれば、なお情緒をそそるよう。
目指せ桃源郷ですね。
ということで、展示を見終わって私も隠遁詩を。
「桃源喫茶」 桃源喫茶
夜靜幽居爐火紅 夜静かに幽居し、炉の火 紅(あか)なり
靑泉蟹眼聽松風 青泉は蟹眼となり、松風を聴く
磨茶香味醒雙目 茶を磨(す)る香味、双目を醒まし
一啜淸甘陸羽通 一啜りすれば清甘、陸羽に通ず
※蟹眼(かいがん):
(蟹の目に似た小さい泡が立つ程度の湯加減の意で) 茶釜の湯の煮えたぎること。
※松風:茶の湯で、釜の湯の煮え立つ音
※陸羽(りくう):中国,唐の茶の研究者,隠逸の文人。『茶経』を記した
博物館横のカフェでお茶一服。
展覧会名:楽しい隠遁生活
―文人たちのマインドフルネス
会期:2023年9月2日(土)~ 10月15日(日)
会場:泉屋博古館東京(東京・六本木)